症例3:腎性高血圧?

内科受診*1 23歳男性
Rp) ノルバスク錠 5mg 1T  1×N 56日分
前々回からオルメテック(20) 28日分*2→ディオバン(80) 56日分(いずれも1T 1×N)と推移しており、患者に変更理由を聞いたところ「前回は体重が減ったからディオバンに変わった。今回また体重が増えたからノルバスクになった」と。
はて、体重ですか…。
ARB→ARB→CCBときて体重と薬効の強度が大体比例してるっぽいので、BWを指標にして血圧管理してるんだろうか。
だがBPは安定しており、ふらつきもないとのことで、頻回に処方変更する理由がいまいち分からない。
厳密にBPをコントロールしたいのかとも思ったが、それにしては処方日数が長い。
むくみの有無をBWで見てるのかとも考えたけれど、それなら利尿剤をon/offしたほうがいいような気もするし。
結局主治医が腎臓専門であることから腎性高血圧を疑い調べてみた。
確かに腎性高血圧の第1選択はACE/ARBで、第2選択に利尿剤やCCBが挙がってはいたけれど…どうも違和感がある。
JCIなんかで検索もかけてみたけれどもそれらしい文献は発見できず。
ギブアップですわ。

*1:主治医は腎臓の専門

*2:高血圧のため初診、併用薬(−)