バイアスピリン添付文書改訂*18

川崎病を適応追加。

<用法・用量>
急性期有熱期間は,アスピリンとして1日体重1kgあたり30〜50mgを3回に分けて経口投与する。解熱後の回復期から慢性期は,アスピリンとして1日体重1kgあたり3〜5mgを1回経口投与する。なお,症状に応じて適宜増減する。
<使用上の注意>
川崎病では発症後数ヵ月間,血小板凝集能が亢進しているので,川崎病の回復期において,本剤を発症後2〜3ヵ月間投与し,その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には,本剤の投与を中止すること。冠動脈瘤を形成した症例では,冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで投与を継続することが望ましい。
<重要な基本的注意>
川崎病の急性期に対して投与する場合には,適宜,肝機能検査を行い,異常が認められた場合には減量,休薬等の適切な措置を講ずること。
川崎病患者(川崎病による心血管後遺症を含む)に対して長期投与する場合には,定期的に臨床検査(尿検査,血液検査及び肝機能検査等)を行うこと。また,異常が認められた場合には減量,休薬等の適切な措置を講ずること。
小児等では,副作用があらわれやすいので,患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。川崎病の治療において肝機能障害の報告があるので,適宜,肝機能検査を行い,注意すること。
<小児等への投与>
本剤投与中の15歳未満の川崎病の患者が水痘,インフルエンザを発症した場合には,投与を中断することを原則とするが,やむを得ず投与を継続する場合には,慎重に投与し,投与後の患者の状態を十分に観察すること。