午後は自由行動

ギャラリーラファイエット*1で解散した後はオペラ座*2、マドレーヌ寺院*3コンコルド広場*4、アンバリッド*5と徒歩でウロウロ。
グランパレ、プティパレは工事中だったので中には入れず。
オペラ座はリハーサル中だったのか、中に入れてもらえなかったのでかみさんがたいそう残念がっていたとか。
アンバリッドは博物館を併設していたのだけど、歩き疲れていたためロクに見てきていないです。
また行く機会があればゆっくりみてきたいものです。

*1:パリにある百貨店。http://www.galerieslafayette.com/index.do

*2:正式名称は国立音楽舞踊アカデミーで、オペラ、バレエの殿堂。
ナポレオン3世時代にパリ改造計画の一環として1860年設計コンクールが行われ、多数の応募者の中から選ばれたシャルル・ガルニエの指揮の下15年の歳月を要し1875年に落成した。
総面積は11,000平方mと劇場では世界最大。青銅葺きのドーム屋根コリント様式の列柱、群像彫刻で飾られたファサード正面などの壮麗な外観。内部も6t以上の中央シャンデリア、大理石と金箔と名画で飾られた中央広間壁面、円天井にはシャガールの「愛の花束」が描かれている。
客席数ではミラノ・スカラ座に世界一を譲るが、ロビー、遊歩廊などの設備を豪華に作ってあるためで、幕間の客だまりはパリの大社交場になっている。
だが、1989年にバスチーユ広場に新オペラ座が完成、オペラ公演の主体は同座に移り、オペラ座はバレエ公演が中心になり、120年の歴史を経て転機を迎えたが芸術の都の「大輪の花」たる同座への愛着には変わりがない。

*3:コンコルド広場に面し、ギリシア神殿を思わせるパリ有数の豪華な聖堂。建築開始から完成まで約80年を要し、数奇な運命をたどった。
18世紀半にカトリック教会として着工されたが、途中フランス革命で工事は中断。革命後、ナポレオンがフランス軍の栄光を称える殿堂に目的を変えて工事再開。
次いでルイ18世カトリック教会に戻すと決め、1842年についに寺院は完成した。長さ20mのコリント様式の列柱52本に囲まれ、ファサード正面には「最後の審判」を主題にしたルメール作の彫刻がある。入り口を入って内部右側にはプラディエ作の「聖母マリア婚礼の像」、左側にはリュード作「キリスト洗礼の像」がある。ビザンチン様式のサクレクール寺院と並ぶパリならではの異国趣味豊かな教会建築として特筆される。

*4:パリの地理的中心に位置し、凱旋門に通じるシャンゼリゼ大通りの出発始点。
18世紀後半にルイ15世の騎馬像を設置するために整備された。フランス革命時、この広場に据えられたギロチンでルイ16世マリー・アントワネットらの首がはねられた。八角形の広場の各隅には往時の8大地方都市を象徴する8彫刻が立っているが、ギロチンはブレスト像がある辺り。
処刑の露と消えた人は革命の立て役者だったダントン、ロベスピエールらを含む1,343人。84,000平方mの広場にぎっしりと市民が詰めかけ、断頭の度に大歓声を上げたという。自由を求める戦いの狂熱と残酷の舞台となった。
名称は「ルイ15世広場」から革命時に「大革命広場」、革命後に国民和解を願って今日の「コンコルド(調和)広場」となった。中央には1833年にエジプトからルイ・フィリップ王に贈られた高さ23mのオベリスクがそびえる。ルクソール神殿跡から発掘された一枚岩で、エジプト古代文明の数ある遺物の中でも屈指のもの。

*5:ルイ14世が傷病兵の治療のため、1676年に建てさせた。フランス革命勃発の地、ナポレオンの永眠の地として、フランス近代史での記念碑的な存在。前庭、中庭、正方形を14組み合わせた形で建つ本館、2つの教会と施設は広大で、往時には5,000人の兵士が収容できた。現在は軍事博物館や立体地図博物館などが入っている。
1789年7月14日の朝、ほう起した民衆がアンヴァリッド地下の武器庫を襲い28,000丁の銃を奪って、バスチーユの監獄を襲撃した。これが革命の発端だった。
また、フランス最大の英雄ナポレオンが1821年5月5日にセントヘレナ島で没し、それから19年後の1840年、遺体は持ち帰られ、アンヴァリッドのドーム教会地下に安置された。その入口には「願わくは、余が遺骸は余が愛せしフランス国民に囲まれ、セーヌ河畔に埋められんことを」とのナポレオンの遺言が刻まれている。
アンヴァリッド全体としては大きく分け「西翼館」「東翼館」「上部ギャラリー」「ドーム教会とナポレオンの墓」と4つに区分かれている。軍事博物館は軍事関係の技術、美術、歴史の博物館として世界屈指。東館3階におなじみのナポレオンのマント、帽子などの遺品が展示さている。王政復古室にはナポレオンが沈した寝室が生々しく復元されている。西館には軍装、古い武器、大砲、第一次世界大戦のカテゴリー別に分け展示されている。ギャラリーには、ドゴール将軍、第二次世界大戦、フランスの開放についての展示。ドーム教会はルイ14世の礼拝所として建造され、17世紀のフランス宗教建築ジェズイット様式の代表とされる。頭を祭壇側にして地下部分に置かれている大きな棺。その棺の足側にある小部屋にはナポレオン2世が眠っている。