経皮吸収型DDS製剤

ようやく薬局8月号に突入。
「もう9月だよ?」
聞こえなーい。

  • フランドルテープ

硝酸イソソルビドには耐性が知られており、患者によっては24時間継続貼付しないで12時間貼付後に12時間休薬することがある。また、途中での貼り替えを行っても血中濃度に影響はない。

  • ニトロダーム・ミリステープ

どちらもニトログリセリン製剤だがニトロダームは24時間有効な1日1回貼付の製剤でミリステープは12時間有効な1日2回貼付の製剤。両者とも狭心症発作の予防が適応となるが、ミリステープに限っては急性心不全にも適応がある。また、頻回に貼り換えるミリステープの方が耐性を獲得しにくい。

Tmaxが8hrということで、夜8時ごろに貼付すると明け方4時ごろに多い喘息発作を効果的に予防できる。また、長期使用を行っても耐性は獲得しない。

  • デュロテップパッチ

通常3日に1回の貼り換えを行うが、頻回に貼り換えた方が血中濃度が安定するため、フェンタニル含有量の少ない製剤を頻回に貼り換える方法も考えられる。

  • ニコチネル

ニコチネルTTS30を適用したときのニコチン血中濃度推移は、1時間に1本のタバコを吸ったときと類似するように設計されている。すでに喫煙によりニコチンに暴露されている喫煙者が対象者であるため、本剤適用により改めて副作用を起こすことは少ない。