ペンタサパウダー

nohmin2005-02-21

今日の午前中、ペンタサ*1の処方せんが来た。
一枚の処方箋でペンタサが2つに分けて処方されており、片方は6錠3×Nで普通に服用。
もう片方は3錠3×Nを粉砕。*2
医師のコメント欄には「上部消化管にも潰瘍多発」との記載。
これを見たSショーの一年生さんは「腸溶錠の粉砕はできない」と判断し、すぐさま監査担当の薬剤師さんのところへ走りましたが、コメントから医師は意図してやっていることが明らか*3なので、わしは彼女の帰りを待たずにさっさと粉砕。
錠剤の確認*4をしたI田先生の感想は「しょうもない処方しやがって。サラゾピリン*5でも出しとけ」でしたとさ(-w-;

*1:潰瘍性大腸炎/クローン病治療薬。腸に対する有効性を高めるために、胃まででは消化されないように工夫された腸溶錠と呼ばれる剤形。この時錠剤のコーティング部分が白い粒粒となって糞便中に混ざって排泄されてくるが、ゴーストピルと呼ばれる錠剤の抜け殻であって身体に問題はないことを説明する必要がある。

*2:腸溶錠を粉砕したら腸溶性はなくなり、腸まで到達する前に吸収されてしまうものと考えられる。

*3:要するに上部消化管に効かせたい。

*4:粉砕した後ではどの錠剤を何錠粉砕したかわからなくなるので、事前に自分以外の薬剤師に確認してもらう決まりになっている。

*5:化学療法剤。大腸炎などに用いる。