遅レスになったため自分の日記にて

nohmin2004-08-29

■ 最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学・薬の飲み方スペシャ
薬の話なのに薬剤師ではなく医師がでてくるところに薬剤師としての情けなさがある。
それにしても事実を誇張し過ぎている。発生頻度が0.001%以下のものを公共の電波で煽る事が良い事でしょうか。
(id:pharmacistさんの8/24の日記より)

>情けない
まったくもって同意。
新聞なんかで薬の特集が組んであっても、出てくるのは必ず医師。
世間に対する薬剤師の認識なんてまだまだその程度だということと、医療業界における「医師」という肩書きの権威の大きさを物語っておりますね。


>医師が出てくる
ただ今回の場合、薬によって副作用が起こるメカニズムを報道したいのではなく、副作用によって起こる臨床症状を報道したいわけで、そこは医師の領分なので医師が出てくるのが当然だと思っています。
難しいところですがね。


>発生頻度
この番組が問題なのはここですよね。
最悪の結果だけをクローズアップして闇雲に恐怖心をあおるだけ。
「こういう危険性があるから皆さんも注意してください」
という注意喚起を主旨にしているというのが製作者のタテマエなんだろうが、あれを真に受けた患者は注意喚起より服薬拒否を選びそう。*1
またそのことを分かった上で放送していそうなところに、ワイドショーと同類の「製作者の性格の悪さ」を感じます。

*1:大半の患者さんは「自分に限っては大丈夫」という楽観的観測に基づいて番組の内容をスルーしてくれそうなのが、逆説的ではあるがせめてもの救い。