ARB

第二部は愛媛大学の堀内教授による講演。
「次世代ARBオルメサルタンによる臓器保護、生活習慣病改善効果」
これは正直、予想よりかなりためになりました。
AT1*1の作用については大学の薬理学でもちらっと触れていましたが、AT2についてはノータッチでした。
今日の講演によると、AT2はほとんどの場合においてAT1とは逆のはたらき、すなわち動脈狭窄予防、抗炎症作用、抗酸化ストレス作用(以上3つまとめて血管保護作用)、インスリン抵抗性改善作用、脳虚血障害改善作用などを有するとのこと。
また、これら全ての作用について、マウスを用いた分かりやすいデータを示してくださいました。
AT1自体についても、インスリン抵抗性や脳虚血に影響することは今日初めて知りました。

*1:AngiotensinⅡ Type1 receptor