哺乳瓶で…

チラーヂンS散が処方された生後1か月の子。
うちで投薬するのは初めてだが、院内で初回処方されていて今日は2回目らしい。
今日薬をもらいに来たのはその子のお婆ちゃん。
「哺乳瓶に粉が残ってたんだけどいいかな?」
…(´Д`;)


とりあえずミルクと一緒にp.o.させているのか白湯に溶いたものを哺乳瓶に入れているのかは不明。
えぇ、哺乳瓶の中に残ってしまってる分は確実にp.o.できてないし、今後乳首を通らない薬とか出るといけないし、ミルクに溶いているんだったら味が変わってミルク嫌いになると大変困ったことになるので、哺乳瓶からのp.o.はやめてくださいと指導。
少量の水で湿らせて口の中に入れてあげて、それを水で流して飲ませるようにと説明したところ、
「そういえば病院でもそんなこと言ってたような気がする」
と(´Д`;)
ただの風邪薬程度ならまだしも、こういう薬はきちんと言われた通り飲ませましょうよ…。

ウブレチド添付文書改訂*6

警告来ました。

本剤の投与により意識障害を伴う重篤なコリン作動性クリーゼ を発現し、致命的な転帰をたどる例が報告されているので、投与に際しては下記の点に注意し、医師の厳重な監督下、患者の状態を十分観察すること(「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「重大な副作用」及び「過量投与」の項参照)。
(1)本剤投与中にコリン作動性クリーゼの徴候(初期症状:悪心・嘔吐、腹痛、下痢、唾液分泌過多、気道分泌過多、発汗、徐脈、縮瞳、呼吸困難等、臨床検査:血清コリンエステラーゼ低下)が認められた場合には、直ちに投与を中止すること。
(2)コリン作動性クリーゼがあらわれた場合は、アトロピン硫酸塩水和物0.5〜1mg(患者の症状に合わせて適宜増量)を静脈内投与する。また、呼吸不全に至ることもあるので、その場合は気道を確保し、人工換気を考慮すること。
(3)本剤の投与に際しては、副作用の発現の可能性について患者又はそれに代わる適切な者に十分理解させ、下記のコリン作動性クリーゼの初期症状が認められた場合には服用を中止するとともに直ちに医師に連絡し、指示を仰ぐよう注意を与えること。
悪心・嘔吐、腹痛、下痢、唾液分泌過多、気道分泌過多、発汗、徐脈、縮瞳、呼吸困難

これに合わせて随所にこれでもか、これでもかとコリン作動性クリーゼに対する注意喚起を追記。
薬効分類を「重症筋無力症・排尿障害治療剤」から「コリンエステラーゼ阻害剤」に変更。
手術後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難に対する用量をジスチグミン臭化物として、成人1日5mgに制限。
慎重投与として腎障害のある患者、コリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬を服用している患者を追記。
併用注意にネオスチグミン臭化物、ピリドスチグミン臭化物、アンベノニウム塩化物を追記。
薬物動態に食事の影響を追記。

イヌにジスチグミン臭化物(0.02%w/v水溶液)として1.0mg/kgを、絶食時又は給餌後に単回経口投与し、血漿中濃度を測定した際、絶食群は給餌群に比し、Cmaxが約9.4倍、AUC0-24が約6.6倍高値であった。