書店ガール3 ★★★★☆

今年30冊目。

書店ガール 3 (PHP文芸文庫)

書店ガール 3 (PHP文芸文庫)

閉店のがけっぷちに立たされた書店の店長と若手を描いた1巻。
結局閉店は免れず、二人そろって転職した先で店長は不倫の恋、若手は新婚生活と、それぞれに違ったステージで悩みながらもお仕事を頑張る2巻。
そして3巻では店長はエリアマネージャーに昇進し、若手は産休明けの中堅社員に。
巻を追うごとに、単純に「人間的に成長してます」ではなく、彼女たちの置かれている立場にきちんと時が流れている。
それに応じて悩みの種も悩み方も変わっているので、彼女たちの成長がより実感をもって感じられます。
1巻では若手の元気ハツラツ!に引っ張られていく感じでエネルギッシュな展開だったけれども、2巻3巻と不倫や震災の影響なのか、それとも年相応なのか、全体的に少しパワーが落ち着いてきてます。
そこへ元気ハツラツ系の新キャラが出てきているし、4巻では彼女たちに主役を交代するみたいなので、どんな感じでバランスされていくのか楽しみにしてます。