県庁おもてなし課 ★★★★★

今年13冊目。

県庁おもてなし課 (角川文庫)

県庁おもてなし課 (角川文庫)

これ吉門さんは有川さん自身がモデルか?と思いながら読んでいたけど、やっぱりどうもそうらしい。
おもてなし課だけでなく特使も名刺も実話らしいし、馬路村も検索してみたら現実の話っぽい。
そんな検索をさせられてる時点で有川さんの高知プロデュースにまんまと乗せられてるわけだが。
ほぼノンフィクションな世界の中でも、お得意の激甘成分はしっかりと。
しっかりとどころか通常より増増じゃないのか。
特に中盤以降は適当にページを開いても大体甘かったりする。
耐性のない人は死ねる。危険。

「青、似合ってる。かわいいよ」
佐和に向かってもう一度言うと、佐和はますます俯いてしまった。
「……ありがとう、喬介お兄ちゃん」
お礼を言って一瞬上げた顔は頬がわずかに赤かった。
(p.337)