私が彼を殺した ★★★☆☆

今年83冊目。

私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

前作「どちらかが彼女を殺した」から容疑者が一人増えて3人に。
そして3人それぞれの一人称で物語が展開していることと、それは同時に犯人役の一人称で物語が進行することが前作との大きな違い。
今回も読みやすくてあっという間に読み終えてしまったよー。


3人が3人とも「俺があいつを殺してやった!」と考えているが、実際に犯行が可能なのは一人だけなので残る2人は直接手を下してはいない。
作中に一ヶ所しかキーポイントは記述されていないが、前作よりも単純なことだし、はっきりしっかり書いてあるのでミステリーに慣れている人ならすぐに犯人が分かるかも。
オイラもその部分を読んだ時にはかすかな違和感を感じた記憶はあるんだけど、終盤にはすっかりとその事実を忘れていて、読み終えた瞬間には犯人が分からなかった。
前作と違って解説にも犯人が誰であるかはヒントしか書かれていないので、しっかり読み直して確認することになったよ。