ゲート 外伝四 白銀の晶姫 ★★★★☆

今年10冊目。

「だんちゃ〜く」
風の向き、湿度、標高(空気の薄さ)、様々な要素を加味し、勘案し、針の穴すら通してみせる陸上自衛隊の名人たちによる精密射撃。
「……三、二ぃ、ひとぉ……」
「いまっ!」
その弾雨がローバッハの軍勢に襲いかかった。
(p.460)

「お前の胸にぃ、心臓が蘇ることはない。ディーヴァはもうお前の手には戻らなぁい。お前はこれから心臓なしの生ける屍として暮らすのぉよぉ」
その顔から血の気がすっかり引いてしまったメイベルが、ロゥリィに取りすがろうとする。
「お前はぁこれから先、胸を躍らせることもなくぅ、気持ちが高まることもない。それは喜びを失うということよぉ」
(p.482)

前巻のおままごとのような権謀術数とは違って今度はしっかり裏側での戦いが繰り広げられてます。
全体的には本編後半のような雰囲気ですね。
一方で、生身の特地軍に自衛隊の近代兵器が撃ち込まれたり、ロゥリィ聖下が怪しく笑いながら戦ったりといったシーンもあったりで、これまでのゲートの面白さが散りばめられてて完結篇に相応しかったのではないでしょうか。


Amazonのレビュー見てると続編があるかもとのことだけど、ここから面白い続編作るのは大変だと思うんだけどなぁ。
期待半分で待つことにするー。