JPALS

JPALS、半数以上がレベル4に降格の可能性 日本薬剤師会・補習と追試でレベル維持の救済措置へ


日本薬剤師会が稼働させている生涯学習支援システム「JPALS」で、最高位となるレベル5の半数以上が、レベル4に降格する可能性が高まってきた。日薬は救済策として“補習”と“追試”でレベルの維持を可能とする方針を固めたが、薬剤師業界を横断することも視野に入れた公的な知識担保の仕組みとしてスタートしたなかで、躓きと指摘されかねない寂しい状況を迎えている。
JPALSは昨年12月時点で25,540人が登録している。最高位となるレベル5には17,012人が認定されているが、これは制度稼働に際して「国試合格後15年以上の経験を積んでいる薬剤師」などに対して過渡的認定で最初からレベル5を与えたことによるもの。ただ、JPALSの仕組みは認定レベルを維持するためには期限内に規定本数の実践記録の提出が条件となっている。
このほど日薬が発表した現状によると、更新を迎える本年3月末日までに実践記録18本を提出しなければならないものの、昨年12月段階で提出本数「0」となっているのは9,547人に達している一方、実践記録の提出「18本以上」でレベル5を維持されるのは2,111人に留まっており、「1〜17本」5,356人の提出状況次第で最高位となるレベル5から大半の登録者がレベル4に降格する可能性が取りざたされている。
レベル4に降格した際も、年度内に実践記録6本を提出することでレベル5への昇格試験を受けることができ、合格すれば再度レベル5として認定される。再昇格試験について日薬の宮崎長一郎・担当常務理事は「他の学会と比較して同等の難易度の試験を想定している」とコメントし、一定以上の試験ハードルを設ける考えを示している。
(薬局新聞 2015年1月28日(水) 配信)

以前からある研修認定薬剤師も要件がゆるすぎてくだらないと思っていた私。*1
JPALSが登場して「過渡的措置」なるものが発表された時、これと同種のくだらなさを感じたわけですよ。
一言で言えば「バカか」と。
で、その結果。
予想通りというか、予想以上の惨状ですね。
記事になっている「降格の可能性」のある14901人はまさに薬剤師の恥さらしですよ。
3年間でたかだか18本のレポートも出せないくせに薬剤師会様がくださるありがたい認証という肩書だけは欲しい。
もうね、アホかとバナナかと。
こういう奴らが登録者の半数以上を占めるというだけでJPALSの先行きは真っ暗ですよ。
JPALSのシステム上の欠陥については、制度が発表された当初に既にあちこち*2から上がってたようでですが、参加者の欠陥もあまりにあからさまになり過ぎてしまいましたね。


とりあえず僕はそんなくだらない認証に頼ることはしないで、あくまでも現場で必要な知識と自分の興味の向いた分野を中心に今まで通り継続してお勉強しますよ。
管理薬剤師として、薬局長として、そして現場の一薬剤師として必要とされる知識を最低限押さえていこうとして勉強すれば必然的にジェネラリストにならざるを得ないわけなのでね。
同じようにちゃんと勉強してる友人と同僚が何人かいれば、その人たちと情報共有しながらやっていくよー。

*1:まぁ普通に勉強してる薬剤師なら全員そう思うだろうが。

*2:こことか分かりやすいよ。
  http://tensis.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-ea82.html