ゲート 外伝参 ★★★☆☆

今年3冊目。

「そう、正直さとは、真実に敗北した負け犬の姿勢そのものだ。たとえ他の女性と××している真っ最中に踏み込まれたとしても、我々男はそれを浮気だと決して認めてはいけない!人工呼吸をしていたと言い給え。裸であることを咎められたら凍死しそうだったので肌のぬくもりで暖めていたと言え。それでも女が疑うなら擦ってやると暖まるからとか、身体の中から暖めようとしていたと言って頑として真実に屈服するな!そうすれば女性はそれを信じるんだ。女性は幻想の中で生きたいと願う存在だ。男が、真実などという愚かしいものに屈服してしまうから女性は怒る。真実なんか幻想で打ち砕いてしまえ。そういう強固かつ徹底した姿勢こそが、甲斐性と呼ばれるものなのだ。それができない男は、男ではない。男としての責任を果たそうとしていない愚か者だ。そんな生き物には女性を愛でる資格はないのだ!」
「お、おみそれしました」
伊丹は素直に頭を下げた。女ったらしもここまで徹底するなら敬意を示すしかない。
(pp.255-256)

「何よりも君のことを許せないのはね、君が私と同じ側にいることを認めないことだよ」と、ホドリューが伊丹を問い詰めるシーンが面白い。
そうだよね、伊丹さんハーレム過ぎるよね。もっとだ、もっと言ってやれ( ゚Д゚)!!
このシーンにしろ「伊丹耀司。出るぞ!」と精霊魔法と魔薬で厨二になってしまったシーンにしろ、やっぱり伊丹あってのシリーズであることはこれまでと変わらず。
ただ、シリーズ初期と比べて自衛隊がほとんど活躍しないのが残念。
1〜2巻のような近代兵器VSファンタジー世界の派手なドンパチが見たい。