続・ベルソムラ

ベルソムラの承認資料もう一度見てたんだけど、自身はCYP3A4で代謝されるんだけど、弱いCYP3A4誘導作用もあるのね。
で、CYP3A4を誘導する割にはジギタリスを併用した際にジギタリスのAUCが若干増大するってのはどうなんだろう?
スボレキサントがCYP3A4を強く占有してしまうためにジギタリス代謝が遅れるのか、それともCYP3A4だけでなくOATPなんかにも影響を及ぼしているのか。
はてさて。


眠気の持越しについては、用量依存的に増えるようだ。
添付文書的にも服用翌日の自動車等の運転には注意する旨記載される模様。
それから依存性については「ない」わけではなく、ゾルピデムと同等とのこと。
中途覚醒時の転倒や退薬症候については今のところ心配ない模様。


画期的新薬として期待しすぎなければ、BZとは別の作用機序で作用するので選択肢が増えるのはいいことだろう。
使用の際にはCYP3A4を阻害する薬との併用に気を付けることと、副作用関連では基本的にこれまでの睡眠薬と同様の注意を払うようにしておけばいいのかな。