アクアマリンの神殿

nohmin2014-08-05

今年63冊目。

「先生の授業は、動的史観が乏しいので副読本を併用しないと危険なんです。史実は不変のようにも思えますが、時代が変われば評価も変わり、かつての学説も通用しなくなりますので」(p.53)

現在の海堂さんが「黄金地球儀」を書いたらこうなる、というような内容。
アクアマリンも輝点炎上もそうだけど、メインテーマがなくてエンターテイメントに徹した時の最近の海堂さんは言葉遊びだけが先走ってしまって滑りやすい気がするなぁ。
本作一番の見どころは「医学のたまご」で教授として登場する田口先生が、いかにして教授になったかが明らかになる辺りでしょうか。


★★☆☆☆