北村薫の創作表現講義

今年62冊目。

無論、<<分からない>>というのも、一つの個性です。全てのことが分かる人はいない。いたら、おかしい。どんな優れた評論家にも読めないものは幾らもあります。分かる領域というのは、人によって違う、それぞれの聖域です。どんな優れたキャッチャーでも、外野フライは取れないのです。(p.312)

レダ(・∀・)!!
帯で宮部みゆきさんが「この本の面白さがわかる人は小説が書けます」と仰っていて「オイラには小説は書けないなぁ」なんて思っていたわけだが、最終章は面白かったよ。
赤木かん子さんの「水飲み場の目覚め」とかも面白かった。
ちなみにこの「分かる人には分かる」のくだりを読んでいて「あぁそういえば高校生の頃『この問題の解は美しいなぁ』と思ってもなかなか理解してくれる人がいなかったなぁ」なんてことを思い出した私はバリバリの理系でしたよ、はい。


★★☆☆☆