月のうた

今年47冊目。

([ほ]3-1)月のうた (ポプラ文庫)

([ほ]3-1)月のうた (ポプラ文庫)

全4章構成で、1章は母の美智子をがんで亡くした民子、2章は民子の継母となる宏子、3章は美智子の友人で民子の幼馴染の母である祥子、4章は民子の父親亮太がそれぞれ1人称になっている。
場面ごとに1人称が切り替わる話はよくあるけれど、この話は1人称が切り替わるごとに時間軸や話の雰囲気までガラリと変わる。それでいてきちんと話はつながっていくし、登場人物同士がすれ違っている様子もよく分かるし、打ち解けていく過程も納得がいくようになっている。
よくありがちな家族の絆を描いたほんわか小説かなーなんて思っててすんませんでした。面白かったです。