薬局 4月号

薬関係9冊目。

薬局 2014年 04月号 [雑誌]

薬局 2014年 04月号 [雑誌]

特集:徹底理解!点眼剤
12月の貼り薬特集に続いて今度は点眼剤特集。
マニアックだけど薬剤師っぽくて面白かった。
防腐剤:塩化ベンザルコニウム(BAC)による薬剤性角膜障害はよく言われるけれど、メチルセルロースやカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのような粘調化剤と同時に配合されていると主薬のみならずBACの角膜滞留時間も延長した結果、障害が増悪するとか、安定化剤:エチレンジアミン四酢酸(EDTA)も濃度によってはBACと同等の角膜障害を起こすっていうのは知らなかった。
保管時の注意として懸濁性点眼剤を寝かして保管すると容器の中栓などに沈着して再分散しにくくなるとか、湿布薬などメントールの近くに保管するとプラスチック容器を透過して薬液中に溶け込み、点眼時に刺激を感じるとか、油性ペンで容器に書き込むと、これも薬液中に混入することがあるとか細かいことだけど大事なことが分かってなかった。
この辺きちんと指導できたら薬剤師っぽくていいよね。
で、逆によく言われるSCLにBACが吸着するからSCL装着時は点眼不可っていう説は、言われてるほど深刻ではないらしいというのが意外だった。もっとも、炎症起こしたりしているときはSCL装着自体があまりよろしくないんだけどね。