オレたちバブル入行組
今年28冊目。
- 作者: 池井戸 潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
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大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。
ドラマ「半沢直樹」の前半戦の原作本。
ドラマでは良妻として大活躍した花ちゃんが普通の奥さんだったり、東田社長の女の夢の話がなかったり国税との絡みがほとんどなかったりと、ドラマと比べるとスリムな展開だけどその分寄り道なくスピーディな展開で池井戸節が炸裂してますね。これはこれでいいし、ドラマの方も原作にうまいこと肉付けしてるし、どちらも良かったよー。
ちなみにドラマでも使われた決め台詞、原作だと続きがあります。怖ぇ( ゚Д゚)
やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ。そしてーー潰す。二度とはい上がれないように。浅野にそれを思い知らせてやるだけのことさ(p.290)