うそうそ
今年11冊目。
- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 文庫
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「箱根にいるのに、私はどうしてまだ一度も、湯に入っていないんだろう?」
「あれ若だんな、ま、まだなの?湯治に来たんじゃなかったの?」
(p.186)
若だんな、旅に出る!?
店頭に出るのも一苦労の若だんなが旅に出て、天狗に襲われたりして斬った張ったの大騒動とは!
しゃばけシリーズ久々の長編はいよいよ妖だけではなく神様登場。
誰でもが持っている心の内の弱いところが何人分も重なって天変地異まで引き起こす。
あの若だんなが地震で傾く地面を転がり、熱湯吹き出す地獄谷をかいくぐって事件を解決に導く終盤は、普通の主人公ならドキドキハラハラなんだろうけどもいかんせん若だんなだし、いつ死ぬかと手代たちでなくても心配してしまう展開。
無事…とはいいがたいけど無事でよかったね、若だんな。