掌の中の小鳥

今年5冊目。

掌の中の小鳥 (創元推理文庫)

掌の中の小鳥 (創元推理文庫)

武史は太陽を西でなく東に沈めてみせた。その事実の方が、マンションの部屋をひとつ、すっかり消してしまったことよりも、更にとんでもないことのような気がした。そんなことを思いついて実行した武史にも、そのとんでもないからくりをあっさりと見抜いてしまった圭介にも、私はつくづく呆れていた。(p.200)

加納朋子さんの連作短編集。
妻ちゃん文庫の多くの作品に共通して漂うほんわかやさしい雰囲気の中で展開する日常系ミステリー。
春の日向でぼーっとしているような空気の中へ連れて行っていただけますよ。
そういう意味では北村薫さんや畠中恵さんの雰囲気に近いなー。

街の灯 (文春文庫)

街の灯 (文春文庫)

しゃばけ

しゃばけ