ばいばい、アース
今年78冊目。
- 作者: 冲方丁,キム・ヒョンテ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02/23
- メディア: 文庫
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最終巻では主人公であるベルが自分という存在にしっかりとした自信を持ち、剣士としても女性としても一気に開花してしっかりとした存在感を示すようになった。
「消えろ、亡霊ども!私はお前たちに飲み込まれるには、あまりにも生きてここにいるぞ!」(p.355)
ベル以外ではキティ=
あちこちで影法師たちが弾かれたように倒れ込んだ。天井に広がる演算が、ばちっと激しく火花を散らせ、まるで雷光のように光の糸のようなものが駆け巡った。
一瞬だった。一気に空間が明るみにあてられていた。輝かしい光が降り注ぎ、それが宙で刃の形を取ると、影法師どもをなますのように切り裂いていった。
「我が新生せる力、さあ、存分にごろうじろ!」(p.17)
ついでにもう一つ。
*1:ENOLAを逆読みすればALONE。上に立つ者の孤独を見事に表している