空色勾玉

今年70冊目。

空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

輝の大御神の双子の御子と、闇の氏族とが烈しく争う戦乱の世に、闇の巫女姫と生まれながら、光を愛する少女狭也。輝の宮の神殿に縛められ、地底の女神の夢を見ていた、〈剣の主〉稚羽矢との出会いが、狭也を不思議な運命へと導く…。神々が地上を歩いていた古代の日本を舞台に、絢爛豪華に織り上げられた、人気沸騰のファンタジー

永久不変の時間に存在する神々と、生と死のある人間たちが、日本神話をモチーフに対比されております。
「水に流す」という観念を扱っている物語の主人公たる水の巫女が、光と闇の間をうつろうその有り様もまた、水の上をプカプカと流れていくようで上手に話を創っているなぁという印象。
中学生以上向けの児童文学だそうですが、大人向けで十分読めるお話だと思いますよ。