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今年56冊目。

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

アップルコンピュータを創った男のビジネス史上最も偉大な第二幕。カリスマの虚像と実像を追った「非公認」ノンフィクション。

「公認」ノンフィクションのSteve Jobs(上・下)はなかなか中古のお値段が下がりませんで。
書評を見てるとやっぱりあちらは自伝だけあっていくらか偏ってる部分もあるらしい。
で、多くの人がこっちの方がバランスよく書かれてると推していたのが本書。
天才とはえてしてどこか常人とは相容れない部分を持っていることが多いというイメージ通り、Steveも無茶苦茶やってたみたい。

黒雲のような恐怖のオーラがスティーブにはあった。みんな、製品のプレゼンをしろと呼ばれるのがいやだった。製品が切り捨てられるかもしれなかったから。しかも自分も一緒に。廊下でばったり会うのもいやだった。気に入らない答えを返してしまい、数週間も落ち込むほどめちゃくちゃを言われるかもしれなかったから。エレベーターに一緒に乗るのは絶対にいやだった。ドアがまた開くころにはクビになっているかもしれないから。これを避けようと階段に切り替えた社員もいたという。(p.359)

そんなスティーブも数々の失敗を経験し、家族を持ち、次第に丸くなっていく。
それでも勝ち組を支える才能は持ち続けた。
チームを引っ張り、人々を魅了するカリスマ性を発揮し続けた。
そんなスティーブ成長物語として読んでも面白い。
これを踏まえて自伝の方も読んでみたい。…そのうち。

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ II

スティーブ・ジョブズ II

そういえばテルマエロマエの人が作画で漫画化もされたらしいね。さらに映画化もされるらしいね。