日経DI6月号

薬関係21冊目。
総力特集「薬局の将来、薬剤師の未来」
第3章で様々な立場の人がご意見ご開帳なされているのだけど、特に大手薬局チェーンのトップの見方が三者三様なのが興味深い。門前調剤マンセーのアイン、大規模化が進まないと今後薬局に求められるサービスは展開できないとする日調、地域医療をベースに考えるスギ。転職先にドラッグストアを選んでいるオイラとしては当然一番考えが近いのはスギになるし、アインの考え方には首をひねらざるを得ない。
はっきり言って門前(での調剤専門)薬局なんて存在価値がないと思うんだ。門前薬局なんかやるくらいだったら院内処方にした方が絶対効率も良いし、Dr.との意思疎通も容易でカルテだって見られるから服薬指導も充実する。
医薬分業をきちんと行うならやっぱり面で処方箋を受けて「かかりつけ薬局」として機能することが最低条件だと思う。
そこで必要になる薬剤師っていうのはやっぱりジェネラリストなんだと思っている。別に専門薬剤師を調剤薬局が育成してもいいんだけど、最低限ジェネラリストとしての能力を身に付けたうえでの専門薬剤師でないと、院外には必要ない。様々な分野にまたがるOTCの販売や相談応需を行うにしろ、今もてはやされていて今後の薬剤師の存在確立のキーになると言われている在宅への参画を目指すにしろ、どうしてもそこにはジェネラリストとしての能力が必要。「専門外だから分かりません」なんて言葉は通用しない。
また、店舗として医療機器、OTCだけ扱っていても今後は行き詰るような気がしている。健康食品や介護分野はもちろん、ある程度の生活雑貨なんかも揃えて、地域の人々の「通常」の生活の一部として存在した方が利便性の面で圧倒的に勝ると思う。だからこそ転職先にドラッグストアを選んだわけだし、そういう部分がないと今後はネット販売との競合に勝てないと思うんだよね。
オイラ自身は「ネット販売絶対ダメ」なんてことは考えていない。ネット販売でも事足りる顧客がほとんどだと思っているし、症状を直接見せたい、あるいは直接話が聞きたいという層には店舗で相談応需すればいい、要するに対面でもネットでも対応できる体制が必要だと思っている。
結論として今後の(院外の)薬局、薬剤師ってのは店舗としても個人としてもジェネラリストでないとダメだというのがオイラの考え。ゆるゆる頑張りますわ。


ついでに日本医師会副会長の発言がなんで妙に腹立たしいのかと思ってみれば、中川氏が全く何一つとして建設的なことを言っていないからだった。こいつにはうちの会長や社長がよく言ってるお言葉をプレゼントしたいところ。
「ごちゃごちゃと「できない理由」ばっかり並べてないで何かやってみろ」と。
こういうお医者様とはあんまり関わりたくないなー。