日経DI4月号

薬関係18冊目。
特集は「患者情報の取り扱い、再チェック!」
これはもう何年も前から言われているけど、待合室で投薬してるからほぼ全ての薬局で個人情報ダダ漏れ状態だと思う。
それでも少しずつ改善してきていて、当社もそうだけどパーティションで区切った投薬台を使うところが増えてきている。
でもやっぱりそれでもプライバシー保護は不十分なわけで、特集にもあったような投薬室を設けるところが今後は増えていくんじゃないかなぁと思っている。
あと気をつけないといけないのがFAX送信ね。後発品調剤の情報提供書を送るケースが一番多いと思うけど、FAX送信するときはやっぱり緊張するよ。ほとんどの送信先は短縮番号登録してあるとはいえ、短縮番号間違えたらよその病院に個人情報垂れ流しちゃうことになるんだから、何度も確認してから送信ボタン押してるなー。


副作用症状のメカニズムは「嗄声
嗄声の原因は声帯の生理的変化、声帯の炎症や浮腫、声帯の乾燥、反回神経の異常、肺機能低下に大きく分かれるそうで。
抗Chによる乾燥やステロイドによる嗄声なんかが一番多く遭遇する。
重篤なSEとしてはACEiやNSAIDによる血管浮腫が有名。
他には甲状腺機能低下関係を抑えておけばSEによる嗄声はほぼ対応できそう。


適応外処方のエビデンスはホリナートとフォリアミンの使い分けについて。
薬価が100倍近く違うのでホリナートの出番なんかあるんかいなと思っていて、実際にほとんど処方を見たことがなかったんだけど、ちゃんとホリナートのいいところもあったのね。


オーディットは自閉症傾向の男児に対する服薬支援。
薬剤師が関わるべき問題についてちゃんと継続してプロブレムを立てて対処されていて、薬歴を活用した対応の見本例みたいな感じ。
こういう対応ができる店舗はあんまりないなー。素晴らしいっす。


Reportは新薬のワンポイント。
新しい持続型インスリン自己注のトレシーバ。
今までの持続型よりも更に長時間作用が持続するため、1×だったら日によって注射時刻が数時間ずれてもnpってのはいいね。


CASE STUDYの薬局はそこそこ忙しそうな枚数を応需しているのに、これだけの種類のお薬手帳用情報グッズを充実させるのはかなり大変だと思う。
乳児に対する粉薬の服用方法を写真入りで解説していたりするシールなんかはほんとに喜ばれると思う。
今いる店舗でも下痢の時の食事例とかをおくすり手帳に貼って渡してるけど、お母様方には好評ですわ。