薬局10月号
薬関係34冊目。
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 雑誌
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あんまり「提案のヒント」にはなっていなかった気がするけど、ざっくりと読みやすかった。
ここ数年ではちょい前まで日経DIのプレミアム版にあった漢方の連載が一番しっくりきた気がしていて、各方剤ごとの構成生薬から解説してくれていたので、何号か読んでいくと何回も出てくる生薬のイメージが段々ついてきて、今度は逆にどんな生薬が入ってるからこの漢方はこんな感じの働きだな、というのが見えてきた。
漢方薬を取り扱うときにはそうしたイメージと、西洋医学的EBMとを合わせて知っていると比較的とっつきやすいような気がするというのがここ数年の印象。本格的に漢方勉強するにはどうなのかはまた別なんでしょうがね。
で、それと同じような感覚で読めて、今「薬局」で一番面白い連載は「構造式から薬を読む」だね。
こんな置換基がついてるからこんな性質、とか、これくらいの大きさだからどうだとかのイメージ力をつけるってのは大事だと、一応有機化学系研究室出身のオイラは思うわけですよ。
薬剤師って医療系の職種で一番化学の造詣が深いはずなんだけど、それでも構造式に拒否反応を示す人が多い中、この連載は有意義だなぁと思って応援しているわけです。