FIANAL FANTASY VII On the Way to a Smile

今年114冊目。

小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII

小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII

「最初の日はよ、ポンプなしで噴き出したんだぜ。おれたちは油の雨で真っ黒んなって笑ったもんだ」
バレットは大きな溜息をついた。
「星はよう、おれたちになーんもくれないのかよ」
「そんなことはない」とシエラがきっぱりとした口調で言った。
「星はいろんなものを用意してくれた。石炭、石油、魔晄だってそうなのかもしれない。わたしたちがまだ知らないものだってあるかもしれない。使い方を間違えなければ大丈夫。欲張らなければ大丈夫。工夫をすれば大丈夫。星は、わたしたちのことを気にかけてくれているはず。だって星を巡るライフストリームは、一度はこの地上に生きた誰かの命なんだから」
(p.104)

そうか、ゲームとしてFFVIIをやったときにはライフストリームってもの凄い神秘的なものに感じたけれど、こう言われてみれば石油や石炭とたいして変わらんな。
石油さん、石炭さん、ありがとう(-人-)


それとは関係ないが、この本、一冊通して結構暗い。FFVIIってこんなに暗かったっけ、と思い返してみたが、そう言えば世界そのものや大筋のストーリーは暗めだったよな。
にもかかわらずそういうイメージがあんまりなかったのは、タークスを筆頭にコミカルな脇役がたっくさんいたからだよな。
最終章でレノが出てきた途端にゲームのFFVIIの雰囲気が戻ってきたことからもやっぱりそれは明らかだぞ、と。
クラウドなんてゲームの中でも蜜蜂の館に突撃するとき以外はウジウジしてることが多かったしね。