狼と香辛料III
今年112冊目。
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2006/10/10
- メディア: ペーパーバック
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「お前がアマーティと連れ立って歩いていたら、お前が愛しくてたまらない俺は嫉妬の炎で身を焼かれてしまうと言ったんだ」
「勝手に焼いていればいいさ。あんたが燃え尽きて炭になったらわたしゃそれで火を起こして、アマーティさんのためにおいしいパイを焼いてやるからさ」
(p.117)
マルクの奥さんヒドスw
まぁそういうわけで先日の長安異神伝に引き続き、狼と香辛料の方も今巻は色恋沙汰ですわ。
でもベースはしっかり商人らしい駆け引きのお話で、信用買いと信用売りの仕組みまで絡めてきて実に面白い。
商売と恋愛の勝ち負けが、それぞれに密接に絡んでいるようにみえて、その実全く別物というこのすれ違いが、そのままロレンスとホロのすれ違いにつながっていく話の展開はお見事。
ロレンスさんは今後もずっとホロの掌の上で転がるわけですね。