果つる底なき

今年85冊目。

果つる底なき (講談社文庫)

果つる底なき (講談社文庫)

「これは貸しだからな」
謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!

銀行ミステリーっていうらしい。
手形とか融資の流れがミステリーを形作っているのが特徴ってことで、面白いんだけどスッと頭に入ってこないことがある(´Д`;)
人事の闇については銀行でも大企業でも中小企業でも、それぞれなりにあるよね。好き放題やって下を見ない奴がトップにいるとあかんわ。

「どうも私に銀行というところは向いていないようです。
「何言ってやがる。そうじゃないだろ。銀行がお前に向いてないんじゃない。お前が、そもそも会社組織というものに向いていないんだ。だから、銀行には必要なんだよ、お前のような男がさ」
(p.390)

分かります。