プリンセス・トヨトミ 読了

今年33冊目。

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

このことは誰も知らない――四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテイメント、ついに始動。

万城目さんらしい不思議な雰囲気に包まれた、まさに万城目ワールドの中で進むお話。
大阪国ってなんだ?という謎に向かって少年少女達や会計検査院の面々それぞれの戦いが描かれていくのだが、シリアスなはずの当人達をよそに、なぜか全編コミカルな進行で読みやすい。
最後のオチのつけ方もお見事で、さすが万城目さんです。