薬局12月号 読了

薬関係50冊目！

薬局 2011年 12月号 [雑誌]

特集：高齢者×糖尿病
これはうちの患者層にドンピシャなので大変参考になった。
今までも「HbA1c*1は直接的なエンドポイントではないのだから高齢者で＜6.5、あるいは＜5.8という尺度でしか判定しないのはいかがなものだろうか」と思ってはいたのだけれど、日本糖尿病学会や各国のガイドラインからも「健康な高齢者でHbA1c＜7.0％、併発疾患や生活機能障害により低血糖リスクの高い高齢者では＜8.0％というのがグローバルコンセンサス」という記述を読んでもの凄く納得した。
早速当日から服薬指導の基準を緩めている。
とりわけ低血糖の頻度が認知機能の低下と相関するという記述を初めとして、多少の高血糖よりも低血糖を避けるべきということは常に意識して話をするようにしている。
もちろんDr.がどう考えているかは分からないし、個別の患者ごとの設定もあるだろうから明確に数値に出して指導はしないのだが。
その他にも透析患者を初めとする腎障害、肝障害での用量調節や、シックデイへの対応等々大変参考になった。
今年の特集ではピカイチ。うちのスタッフにも読んでおくよう奨めました。

*1:以下、全てJDS値