フェブリクお勉強会

高尿酸血症(UA>7.0)…男性:女性=95:5、有病率=30歳以上で30%
痛風…男性:女性=98:2、有病率=30歳以上で1.7%
(→治験で女性の症例が集まらなかったため、女性の安全性が確立していないと添付文書に表記あり。副作用が女性に多いという意味ではない。5〜7年で表記削除の見込み)
高尿酸状態で痛風が起きた場合、放置すると尿酸発作の頻度が上昇する為、早めの治療が好ましい
一度痛風発作が起きた場合、UA<7.0で1年間維持すると再発率30%、UA<6.0で15%、UA<5.0で10%未満。UA<6.0で5年間維持すると痛風発作が限りなく少なくなる
生活指導=高プリン体食、酸性食、アルコールを避ける。水分>2L/日、BMI<25
尿酸生成は20%が食事由来、80%が体内で作られる
プリン体Cutのビールは結局アルコールがあるためあまり意味がない
生活改善を3ヶ月程度続けられればUA減少に向かう


フェブリク(Feburic)=フェブキソスタット+尿酸(uric acid)
42年ぶりの尿酸生成阻害薬
アロプリノールと異なりプリン体骨格を持たないため血球系SEが少ない
適応=痛風高尿酸血症(アロプリノールと異なり、高血圧を伴わなくてもOK)
Cr<2.0、GFR>30程度なら腎機能障害があっても通常用量でOK
フェブソキタットの阻害様式はXOが酵素反応を行う部位に対して水素結合、イオン結合、疎水性相互作用等複数の相互作用によるものであり、酸化型・還元型双方のXOを阻害する
アロプリノールが可逆的にXO阻害を行うのに対してフェブキソスタットは非可逆的阻害を行うため、長時間にわたって強力に作用する(作用持続時間≒2〜3hr及び36hr)
食事の影響がなく、1×ならいつp.o.してもOK
10mg2週間→20mg4週間→40mgで維持用量、max60mgとなっているが、臨床では20mgから導入してそのまま維持というケースも多い
臨床の実感としてはリボール(100)2T≒フェブリク(20)1T、リボール(100)3T≒フェブリク(20)2T
アロプリノールは代謝物も活性をもち、皮疹等のSEを引き起こすが、フェブリクは代謝物に活性がなく、そうしたSEも少ない
痛風発作は血清尿酸値が上昇するときよりも急激に減少した際に起こりやすい。フェブリク導入時にそうした発作が起きて服用中断してしまうケースがあるので、最初だけそういうことがあるかもしれないが服用継続によって将来にわたって痛風発作が起きなくするんだということを服薬指導で徹底しておくべき
フェブリク導入時に痛風発作が起きても服用を中止しないこと。止めたり飲んだりは血清尿酸値の変動を招き、発作の反復を誘発する


フィルムコーティング錠。分割・粉砕n.p.
薬価はリボールと比べると約2倍
4/1〜長期処方解禁