家日和 読了

今年93冊目。

家日和 (集英社文庫)

家日和 (集英社文庫)

ある事件がきっかけでおかしな関係になってしまった夫婦の話6篇。
それぞれ結構大変な事態なはずなんだけど、ちっともそうは感じさせない軽いノリで読めて面白い。
「家においでよ」なんかは男のロマンというか、独身貴族万歳というか、自分の部屋を思い通りに作っていく姿がとっても楽しい。
「妻と玄米ご飯」も突然高収入になってロハスに目覚めた妻と、その変わりぶりについていけない家族の冷めた目が描かれているのだが、著者自身のことなんじゃないかと思える夫の「ネタにしたくてしたくてたまらない」ウズウズ感が面白い。
似たような読み口の話が続くから、一気読みするよりたまに手にとって一話ずつ読むのが一番よかったかも。