宇宙へのパスポート 読了

nohmin2011-09-12

今年85冊目。

宇宙へのパスポート―ロケット打ち上げ取材日記1999‐2001

宇宙へのパスポート―ロケット打ち上げ取材日記1999‐2001

「ロケット打ち上げ取材日記」と副題がついているが、ロケット打ち上げそのものよりも打ち上げの現場へ行くまでの寄り道やらなんやらの話の方が大部分を占めている。まぁ日記だからそれでも許されると思うが。その上、小さめの文字で2段組の260ページなのでかなりのボリュームがある。
初めのうちはそのスタンスがしっくりこないで「重たい本だなぁ」と思ったものだが、そのうちその日記部分があるがゆえに面白いと思える部分が増えてくる。
あとがきにて「50年後の年表には記されないであろうそれこそが、我々が立ち会えた現代の歴史である。そこにいることができた幸運には、そしてそれを教えてくれた人たちには、いくら感謝しても足りるものではない」とあるが、この一文を読んだ時に「あぁ、この本はこのスタイルで書いてこそだったんだ」と妙な納得をした。