船に乗れ! I 合奏と協奏 読了

今年72冊目。

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

音楽の知識なしでも楽しめる青春小説。
個人的には主人公にものすごく好感が持てた。
変にプライドが高くて、自分は周りの人間より優秀だと思いたがっている割には自分の実力のなさも分かっていて、負けず嫌いで、プライドに対してちょっぴり不足する程度の自信しか持っていなくて、周囲の人に鈍感で。
そんなどこかで見たことのある津島君が南さんに一目惚れしてじりじりと近寄っていく。
ちょっとでも近寄りたいことに必死で、南さんから好意を示されても気づかない。
気づかないというよりはむしろ、そんな風に思われているなんて自信が全く持てない。
そんなへたれな彼が大好きですわー。
頑張れ津島君!と、彼の幸せを心から祈りつつ1巻終了。
2巻ではそんな彼の運命が下り坂に差しかかるとのことで、我がことのように心配。