薬局 4月号 読了
薬関係15冊目。
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 雑誌
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重要なところではとりたてて新しいことはないけど、細かい部分に新発見がいっぱい。
- 耐糖能障害はDMとともに心血管イベント危険因子となるが空腹時高血糖はそうではない
- グルコバイでHT新規発症34%↓、心血管イベント49%↓、MI91%↓、HDL−C↑(STOP-NIDDM)
- SU剤は腎機能↓で一定の臨床効果が得られない上に低血糖などの副作用は起こしやすくなる
- L型CCBが眼圧↓(動物実験)、PD進行を抑制する可能性、オピオイドと併用することで鎮痛作用増強
- コニール、ノルバスクをARB服用中のCKD患者に投与すると、コニールが有意にPWV、IMT、ADMA↓
- カルブロック6ヶ月投与で有意にAGE↓
- ノルバスクが細菌感染症に対して抗炎症作用(+)
- アダラートがAGEにより傷害された組織、細胞に対して抗炎症作用(+)、線維化を抑制する可能性、近位尿細管細胞障害抑制
- GLP−1作動薬に体重減少作用とは独立してわずかな降圧作用の可能性
- DPP−4阻害薬でLDL−C・TG↓、HDL−C↑
- メデットはわずかに脂質改善作用を有し、MI↓、死亡率↓
- メデットは多嚢胞性卵胞への治療に用いられ、排卵誘発作用も(+)
- メデットは消化管運動抑制による食後血糖上昇抑制作用があるため、ndeよりもvdeに服用した方が有効かも
- アクトスのHbA1c改善作用はSU剤と異なり3〜5年にわたり維持される
- アクトスにはわずかな降圧作用があり、Non-dipper型をDipper型へ改善する効果がある
- アクトスでPWV、IMT改善、TG↓、HDL−C↑
- SU剤はvde投与の方が血糖降下作用が強いが、その程度は予測できないので慎重に
- アマリールでLDL−C↓、HDL−C↑
- SU剤やインスリンでLBSを起こしている患者にα−GIを上手に併用すると、その吸収持続時間延長作用によってLBSを減らすことができる
- α−GIは下部小腸に到達する糖分↑によりGLP−1分泌↑、DPP−4阻害薬と併用するとそのGLP−1の血中半減期が延長し、相乗的に作用する
- トライコアによる尿酸低下作用はリボール50mg、ユリノーム25mgに相当し、これらの薬剤に上乗せすると尿酸低下作用は15%上乗せされる
- ゼチーアはNASHに6ヶ月投与することで組織の炎症、線維化、肝機能が改善する
- HbA1c6%台で0.1%低下させることは8%台で1%低下させることに匹敵するくらい難しい
- Cr≧2.0mg/dLではチアジド系利尿薬無効のためループ利尿薬を用いる
- CKDステージ5ではインスリン排泄が遅延するため、持効型を中止して超速効型のみで管理することがLBSリスク回避に有効
- DMにおける脂質異常の特徴は高TGと低HDL−C