日本薬剤師研修センター 来年度めどに「PharmD(JPEC)」制度を立ち上げ

日本薬剤師研修センター(JPEC)は、来年度をめどに「PharmD(JPEC)」制度を立ち上げる。当面は、4年制薬学部を卒業した薬剤師が対象。研修を通じて十分に研鑽を積んだ薬剤師は、4年制薬学部卒であっても、“6年制と同等”の薬剤師であることを認めるのが狙いだ。同センターでは、6年制薬学部1期生が卒業する2012年春までに開始したいとしている。
同センターでは現在、4年制薬学部を卒業した薬剤師を対象に、研修認定薬剤師制度を実施している。初めて認定を受ける際は、生涯研修を年間5単位以上、4年間で40単位以上を取得することが必要で、以後3年ごとに更新する仕組み。これまでに4万人近くが認定されている。
JPECが実施する「PharmD(JPEC)」は、研修認定薬剤師制度の上位の制度に相当し、“6年制薬学部を卒業した者と同等以上の知識・技能を有する者”に対して与えられる。4年間に40単位以上の生涯研修、3年ごとの更新といった点は、研修認定薬剤師制度と同じになる見込みだが、研修内容などの詳細については今後決定する。さらに、6年制薬学教育の新カリキュラムに対応したJPECの「Webテスト」に合格することも条件となる。
JPEC常務理事(事業担当)の久保鈴子氏は、「4年制薬学部卒の薬剤師でも、6年制薬学部卒業者と同等以上であることを認め、外部にも示せる制度にしていきたい」と話している。
(11/25 日経DI online)

さてPharmDっていえば「臨床薬学博士」なわけで、たかだかJPEC認定の研修を受けるだけで認定していいのか甚だ疑問。
とりあえずPharmD(JPEC)の下位資格になるという「研修認定薬剤師」は、オイラが適当に過ごしてるだけで取れてしまう。
はっきりいって何を認定してもらっているのか分からないくらい緩い基準の資格なので、持ってるからといって自慢するとかなり恥ずかしい。
取れて当たり前であり、これを取れないくらい勉強してない人(≠取らない人)ってのははっきり言ってどうなのよ、というくらいの資格。
そんな資格の上位資格に、博士課程卒業を意味するPharmD(JPEC)を新設するという。
やっぱりPharmDというからには、現行の専門薬剤師並の認定基準にするべきであり、間違っても研修認定薬剤師と同じ感覚で取れるような有名無実の資格にしないでほしいと切に願うが…JPECじゃ無理かなぁ…
現実路線としてPharmDとPharmD(JPEC)は別物ですよ、と強調しておくのが無難かな。


散々言っておいて何だが、研修認定薬剤師を取ってるオイラとしては、多分PharmD(JPEC)も取るんじゃないか?
一回だけ趣味で取って、その後は金かかるから更新しない、となるのも目に見えてるけどね。