P-028 「薬剤費3,000万円削減」1薬局でのGE数量ベース30%超の効果〜後発品使用促進の経緯と今後の展望〜

「GE変更に積極的に取り組みましたよ」「こういう銘柄をよく変えましたよ」「こんな原因で先発に戻しましたよ」という報告がほとんどを占める中、実際に節減できた医療費を報告していた発表がこれ。
こちらの薬局がどのくらいの規模の薬局なのかは記載がなかったのですが、薬価ベースでのGEシェアから逆算して月間薬剤費が2500万円前後の薬局のようです。処方箋単価にもよるので何とも言えませんが、月間処方箋枚数3000枚くらいの地域基幹病院の門前店舗でしょうか。
2008年3月時点でGE変更数量ベースが14.5%だったのを2009年8月時点で30%超を達成、GE変更による薬剤費削減額は2008年度の2499万円から2009年度では3174万円へ増加。
1薬局で3000万円もの薬剤費を節約できることから、薬剤師が医療保険制度維持に貢献できる部分は大きいとの報告。
ただし同時に、これだけGE変更を促進しても2008年度と比べた2009年度の薬剤費全体は減少しておらず、高価な新薬の登場、高齢化による使用薬剤数の増大がその原因として考えられるとされている。


抄録にも「公費負担そのものが維持できなくなるのではないだろうか」と危惧されているが、もうその路線は確定しているような気がしてならない。
アメリカ型の医療保険制度に落ちぶれる時はもうすぐなのかも…。