分科会9感染対策に求められる薬剤師の役割 基調講演 感染症流行とその制御〜薬剤師への期待〜

数々の国での医療行為の経験をお持ちの、長野県立須坂病院海外渡航者外来 高橋Dr.の講演。
大変興味の持てるお話だったけれども、きれいにまとめられるほどついていけなかったので内容を何箇所か抜き出して箇条書き。

  • 感染症の流行は規模によって次の5つに分けられる。

Incidence(個別症例)<Outbreak(疫学的関連のある複数症例)<Epidemic(疫学的関連を追えない複数症例)<Endemic(定常的蔓延)<Pandemic(世界規模での流行)
昨年はswine ful A/H1N1がPandemicを起こした。

あえて挙げればバイタルサインの経時変化が大切。海外と日本との差としてSpO2測定の普及率がある。薬局でSpO2測定を行ってもよいのでは?

  • 薬局における感染対策としては個人防御(手洗い、うがい、PPE)の啓発、施設内防御(動線、カウンター、空気清浄、換気装置)、ワクチン啓発の3つ

――等。
質疑応答で、薬局施設内防御の空気清浄機について質問してみた。
プラズマクラスター等は本当に有効なんでしょうか?
→プラズマイオンクラスターが細菌等を分解することは技術的には証明されているが、機械を置く位置、台数等は検討を要する。一般家庭において部屋数分だけ導入することには無理があるので、一般家庭では手洗いやうがい、マスク等を奨励すべきとのこと。