卒業 読了

今年57冊目。

卒業 (講談社文庫)

卒業 (講談社文庫)

こないだまでTBSでやってた「新参者」の加賀刑事が刑事になる直前、大学時代のお話。
なんでも分かりあえる親友同士だと思っていた男女大学生6人の間におきた事件をめぐるミステリー小説。
どのようなトリックを用いて事件が起きたのかという部分は難しくて突然解答が示されたみたいな感じだったけれども、本筋はそこではなく、なんでも分かりあっているはずだった親友の心の陰の部分、人と人の心がどう動いて事件が起きてしまったのかといった心理ミステリー。
最後の最後「残念だな」「残念だわ」という〆が「卒業」の切なさをとってもうまく表現されているなーと思いました。