ブラックペアン1988読了

今年25冊目。

ブラックペアン1988

ブラックペアン1988

面白かった!
イノセントゲリラとジーンワルツ、立て続けに物語性よりも医療色が前面に来ている作品を読んで少し疲れていたのでよかった。
なんだかんだいいながら海堂さんの本も8冊目になったので、あっちこっちの登場人物が出てくるとニヤリとしてしまう。
ブラックペアンはバチスタよりも18年ほど前の時代設定なので、あの高階院長が講師だったり、田口先生や速水部長や島津准教授が医学生だったりと新鮮。*1
この人が後に千里眼と呼ばれるのかー、この人がハヤブサさんかーなどと思いながら読んでるうちに話がスイスイ進む。
Aiも出てこないんで話が重くなくて*2、熱血世良君に引っ張られて物語の展開にのめり込めました。
とっても気になるのは、これまでのところ他作品に世良君のその後が一切出てきていないところ。
世良君この後どうなったんだろう。渡海先生がきっとそうであるように、大学病院とは関係の薄いところで医療の仕事をしているんだろうか。
海堂先生、世良君のその後をぷっりーず!

*1:逆に医学のたまごでは高階学長や田口教授になっていたりするわけですが。

*2:Ai出てくる話では海堂さんの使命感が前面に出てくるので、読んでて重たく感じるのです。ジーンワルツも同様の傾向あり。