ファミマ、店頭で処方箋薬受け渡し

ファミリーマートは個人経営の調剤薬局と提携し、店頭で処方箋(せん)薬を受け渡しするサービスの提供を検討していることが26日、分かった。早ければ年内にも試験サービスを開始し、三大都市圏を中心に全国に広げる構想だ。手薄だった高齢者向けサービス強化の一環で、将来は処方箋薬とともに、高齢者向け弁当など商品の宅配も視野に入れている。ドラッグストアチェーンなどに押されている個人経営の調剤薬局とネットワークを構築し、新たなビジネスモデルを創出する。
提携先やサービス内容などは今後詰めるが、まずは調剤チェーンと手を組んでノウハウを蓄積した後に、個人経営の調剤薬局と提携する方向だ。
昨年6月の改正薬事法でコンビニやスーパーなどで一般医薬品(大衆薬)の販売ができるようになり、コンビニ各社は薬を新たな収益源にしようと、販売ノウハウを持つドラッグストアチェーンと提携する動きが広がっている。
ファミマは、ドラッグストアチェーンと提携せずに自前で販売ノウハウを積み上げているが、新たに処方箋薬に焦点を当てることで、他社との差別化を図る狙いがある。個人経営の調剤薬局もコンビニと手を組むことで安定的な需要が獲得できるメリットがある。
ファミマが新サービスに乗り出すのは高齢者層を取り込むのが狙いだ。コンビニの顧客層は20〜40代が中心だが、少子高齢化社会の到来で、高齢者層の獲得が喫緊の課題。全国主要コンビニの売上高は昨年6月から前年実績を下回る水準が続き、新たな顧客層の開拓がコンビニ各社共通の課題となっている。
ファミマはすでに主婦層の保有率が高いイオンの電子マネー「WAON(ワオン)」で決済できるサービスを昨年10月から導入するなど、幅広い層の取り込みに向けて動き出している。今後は、糖尿病などの持病がある顧客向けに低カロリー弁当なども手がける考え。高齢者向け商品の品ぞろえを拡充し、外出できない高齢者に対する宅配も視野に入れている。
Sankei Biz

これは個人経営の薬局とフランチャイズ契約を進める方向を検討するという認識でよいか?
処方箋薬の受け渡しとは当然「投薬」に該当するわけで、投薬行為は当然に「調剤」の一部分とみなされる。
またこれも当然ながら「保険調剤」を行うはずなので「保険調剤薬局」としての認可を受ける必要がある。
このためには「調剤室」の設置が必須なので、既存のファミマでこのサービスを行うことは難しいだろう。
発想としてはオイラが最初の大学1年生の時に同じことを言ってたし、今後この形態の店舗は主流になっていくだろうとも思ってます。
ただ、個人で開業している人を対象にしているとはいえ、薬剤師って経営感覚が欠如してる人多いよ?
しかも個人薬局の薬剤師は薬剤師的な能力は底辺という人が多いよ?*1
その辺をきちんとフォローしないとファミマとしてもうま味は少ないかもしれないけどどうなんだろう。
それよりは同様のコンセプトで新店作って、きっちり薬剤師としての研修と経営面での研修を行う、すなわちドラッグストアと同等以上の教育を施した若い薬剤師育てた方がいいと思うけどなぁ。
急がば回れ、だよ。

*1:あくまでも薬剤師会や休日診療などで見ている印象だが。そしてもちろん例外の優秀な先生もたくさんいらっしゃるのは当然。