OTC研修

二日続けて名古屋へ出て、今日は会社のOTC研修。
医薬品のリスク分類の話から始まってOTC販売の意義や販売手順の確認、事例検討。
例えば一口に「腹痛」と言っても原疾患の可能性としては胃炎、胃潰瘍腸捻転、食中毒、イレウス、膵炎、胆石、心筋梗塞狭心症、打撲、骨折など様々な可能性が考えられる。
これをLQQTSFA*1に基づいて問診を行い、心理・社会的情報や既往歴、服薬歴、アレルギー、副作用歴、妊娠授乳などを踏まえてトリアージする必要がある。
午後からは午前中に学んだ理論を使ってOTC模擬販売演習。
販売手順そのものに対する戸惑いはそれほどないんだけど、OTCに関する知識不足がしっかり露呈するね。
医療用医薬品と同一成分なのにOTCになった途端に説明があやしくなる人もいる有様だったし。
やっぱり普段OTCを扱ってないと、どうしてもOTCの知識は不足するね。

*1:医療面接のうち、自覚症状に関する質問手順。部位:どこが?(Location)、性状:どのように?(Quality)、程度:どのくらい?(Quantity)、時間と経過:いつ?いつから?(Timing)、状況:どのような状況で?(Setting)、寛解・憎悪因子:どんな具合に良くなる(悪くなる)?(Factor)、随伴症状:同時にどんな症状があるか?(Associated manifestation)の頭文字をとったもの。6年制の薬学生は必須事項として覚えているそうだよ。しっかしLQQTSFAって覚えにくいな…