上杉鷹山の経営学 読了

今年2冊目。

上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)

上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)

なかなか進まなかったけど、病院の待ち時間で一気に読破。

徳川幕府の経営改革が、なぜ今まで成功しなかったのか、その理由を次のように考えた。
一 経営改革の目的がよく分からないこと
二 しかも、その推進者が一部の幕府エリートに限られたこと
三 改革を行う幕府職員にも、改革の趣旨が徹底していなかったこと
四 当然、改革の目的や方法が親切に国民に知らされずに、一方的に押しつけられたこと。
  つまり、国民の世論を喚起するためのPRに欠けていたこと
五 改革が進んで、徳川幕府が身軽になれば、当然国民の負担が軽くならなければいけないのに、逆に幕府は増税をしたこと。
  つまり、四公六民という税率であった所得税を、五公五民、あるいは六公四民のように上げてしまったこと
六 改革を進める官僚は、すべてエリートであり、部下に対して、指示・命令としてのみ方法を押しつけたこと
(p.65より引用)

一言で要約すれば、みんなでビジョンを共有して改革を進めなくてはいけませんよ、ということ。
言うは易し、行うは難し。
当然我が社でもできていないし、うちの店舗でもできていない。
そもそもビジョンからして曖昧極まりない。
オイラが異動してしばらくして、スタッフみんなからそれぞれ年間目標というかビジョンを出してもらったことがあるが、そういえばあれをすり合わせて店舗目標として掲げておけばまだ良かったかもしれない。
もうすぐ年度代わりだから、そこでリトライしてみるのもいいかもしれない。
ここからの2ヶ月半は、そこへ向けて少しずつ布石を打っていければいいかな。
それはそれとして、来年度の対外政策*1はどうしようかな…
この本は内政については書いてあったけど、外政にはノータッチだったな。

*1:対門前病院、対当社中央部(というより社長)