RISお勉強会

本日市薬例会にてリスパダールのお勉強会。
なんで今RISなのか分からんけど。
市薬のお勉強会にしては講師のMRさんの展開が早い早い。
オイラのメモがおっつかない状態だったんだが、諸先輩方は大丈夫だったんだろうか。


さてRISはSDA*1に分類される非定形抗精神病薬
適応病名は統合失調症のみだが、適応外使用でその他類縁症状に広く使われるのは周知の通り。
中脳辺縁系においてD受容体を遮断してDopa分泌を抑え、陽性症状を改善する。
中脳皮質系においてはD受容体と同時に5−HT受容体をブロックすることで5−HTによるDopa分泌抑制を外し、陰性症状を改善する。
なお、中脳辺縁系には5−HT受容体が存在しないため、この作用が陽性症状を悪化させることはない。
さらに黒質線条体においてD/5−HTをブロックしてEPS*2を減少させる。
SDAとMARTAを合わせた非定形抗精神病薬間での薬効差は大体RIS>OZP>QTP=ARP(>HPD)の順とのこと。


リスパダール内用液は40〜50minで効果発現し、リスパダール錠よりも早く効果が得られる。
これによって患者が効果を実感しやすく、それは病識を得やすいというメリットをもたらす。
グレープフルーツの皮のような苦みがあるが、ヨーグルトやカルピス、スポーツドリンクと混ぜると苦みが増すようだ。
逆にココアやGFJ、レモンジュース、オレンジジュース、麦茶や牛乳と混ぜると苦みをマスクする。
日本茶や紅茶、ウーロン茶、コーラと混ぜると沈殿するためmix不可。


持効性注射剤リスパダールコンスタもよろしく!
というお話でしたよっと。

*1:Serotonin Dopamine Antagonist

*2:錐体外路症状。パーキンソン様症状、アカシジアジストニア、ジスキネジア。