P-11-022 疑義照会が必要な処方の検討

ある薬局さんの一カ月分の処方箋をチェックして、添付文書から適応症や用法用量が外れるもの、処方期間が漫然と長期化しているもの、記載ミス、禁忌症例への処方などの件数を調べたもの。
最も多かったのは「用法用量が添付文書と異なるもの」だったそうで。
時間がなくてポスターをざっと見ただけだったので実際はどこまで疑義照会をかけたのかはわかりませんが、オイラが疑義照会をかけたことがないのが「処方の長期化」
サアミオンやケタス、メチコバールガスモチンなんかが該当したそうなんですが、これ、どうやって疑義照会しようか悩みます。
例えばサアミオンの添付文書にはこう書いてあるわけですよ。

本剤の投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止すること。

つまりこれを疑義照会しようとすると12週投与した後、以下の手順になるわけですよ。
薬「どうですか?調子いいですか?」
患「きいとるのかどうかよく分からん」
薬「よーし、パパDr.にFAXしてそんな効かない薬Cutしてもらっちゃうぞー。Dr.にダメだししてくるから30分ほど待っててね」
患「ちょ、待っ!」
えぇ、患者とDr.の双方に遠慮が働いてしまってとっても疑義照会かけにくいパターンなんですよね…
そもそもこの「効果が認められない」ってのも曲者で、飲んでるからこそ「よく分からん」で済んでるのか、ほんとに止めても変わらないのか、止めてみないと分からないんですよね。
まぁやるとしたら疑義照会ではなくてトレースレポートの提出になるかなぁ。