ジルテックDSお弁当会+ロキソニンテーププチゼミ

成人に対しては、その眠気のSEから1×vdsでの用法となっているジルテックが、どうして小児に対しては2×なのかが知りたかったこともあって第一三共さんにお勉強会を依頼。
ぶっちゃけその答えは、先日アラミストの勉強会をやってもらったときにジルテックを併売しているグラクソさんに教えてもらっちゃったんだけどね。


Ans:小児では代謝速度が速く、1×投与では十分な効果が持続しないことと、同様の理由から2×投与しても眠気をはじめとするSEが出にくいから。


以上、終了。
…では、あまりにアレなので、第一三共さんといえばホットな製品はクラビットの250/500。
ところがこいつは近い将来に門前総合病院さんで採用予定なので、勉強会はその時改めてPK/PDも含めてお願いすることにしている。
じゃあ、ということでMRさんが提案してくれたのはロキソニンテープのプチゼミ。
ロキソニンテープといえば光線過敏症の出ないモーラステープ
ではなぜ光線過敏が出る薬と出ない薬があるかといえば、ケトプロフェンの構造式中にUVB/UVCの波長と極大励起波長が一致する構造が含まれるため。
そうするとモーラステープ貼付部位に紫外線が当たると、皮膚表面の残存薬剤が励起され、放出された励起エネルギーが皮膚に傷害を与える、というのが光線過敏症の発生メカニズムなんだと。
この構造がロキソプロフェンにはないのね。
だからロキソニンテープを貼付した部位に紫外線を当てても励起せず、光線過敏症も起こらないというわけ。
やー、勉強になった。
前回に引き続きMRさんと活発にやりとりできる、いいお勉強会でしたー。