久光アゲアゲ外用剤の歴史

nohmin2009-06-24

外用剤の歴史というのはとんでもなく古く、古代メソポタミア文明の古文書や、日本では古事記の「因幡の白兎」の文中にもその記述がみられる。
パップ剤というのは古代ギリシャ語で「泥状の」を意味し、プラスター剤は同じく「石膏の」を意味する。
近年では、この外用剤の効果を直接顕微鏡で見ることができるようになり、今回の勉強会でもモーラステープがWBC*1遊走による浮腫の発生を抑制する様子がバッチリ映ったDVDを見ることがでけた。


久光の勉強会恒例のパップの貼り方講座のあとでは、豆知識をいくつか。
・湿布の有効範囲は貼付部位直下のみで、周囲には効果を及ぼさない。
・貼付後2hr程度で有効濃度に到達し、はがした後は貼付時間の半分程度効果が持続する。
・処方量としてはmax4部位/dayであり、これを超えるとレセプトをはねられることがある。
・実際の使用量としては8部位/day使用したとしても血中濃度は微々たる上昇を示すのみで、胃腸障害等のSEはとうてい起こさない。

*1:○White Blood Cell ×World Baseball Classic